私は、中国出身で、2004年に留学のために来日し、10年間に渡り京都で学生生活を送りました。その中で、京都の大ファンとなり、京都府から京都府名誉友好大使にまで任命されました。その後、不動産業で独立してからは、京都の素晴らしさに更に魅せられて、今ではビジネスで京都と世界の架け橋になることが使命であると自負しております。

京都は、まぎれもなく世界トップの国際観光都市です。国際的かつ機能的でありながら、昔の町並みや伝統産業もきちんと保持されており、日本国内だけではなく、海外からも高い評価を得ています。

調査によれば、平成30年の京都の観光客数は5,275万人と、6年連続5,000万人を超えました(うち外国人観光客は約15.3%の805万人)。宿泊と日帰りの比率は、日本人観光客のうち宿泊客は25.3%の1,132万人、外国人観光客のうち宿泊客は55.9%の450万人でした。(出典:「平成30年京都観光総合調査」)

外国人観光客の中には、京都のリピーターやファンとなった方も多く、年に数回京都を訪れ、有名な観光スポット巡りや買い物のほかに、ディープな楽しみ方をされる方も増えてきました。例えば、ガイドブックにはあまり載っていないような、地元で知られる飲食店での食事や、街中の散策などが人気です。

京都には、豊かな観光資源、文化や歴史の香り、美しい自然、発達したインフラ、地元の人々のおもてなしなど、様々な魅力が溢れています。私は、これまでに京都観光のポテンシャルや、宿泊・観光事業に大きな可能性を感じてきました。


また、昨今の京都では、町屋の空き家問題が叫ばれるようになりました。現在京都市内に約40,000軒残存している町家は、毎年800軒が取り壊されているという状況です。大変歴史的価値のある京町屋が取り壊されていることに対して、私は問題意識を高めております。

私どもは、京町屋が秘める無限の価値に着目し、宿泊客が快適に過ごせる施設に改築し、コンシェルジュサービスなども取り入れ、ホテルとは一線を介して「町屋体験」を主にご提案させて頂いております。

弊社は、京都を拠点として、不動産事業、設計施工事業、宿泊施設運営事業の3つの事業を展開しております。

不動産事業で蓄積したノウハウやリソースをもとに、物件の立地選びやリノベーション工事の設計や施工といったハード面において、お客様の宿泊における快適さを追求してきました。地元の設計士や工務店と強力なパートナーシップを築き、京都の素晴らしさを国内外に発信すべく、建物そのものや室内の様々な家具・インテリアにこだわっております。例えば家具では、京都の老舗店の提灯や寝具などを積極的に採用し、京都の伝統に触れる機会を演出しています。


また、ソフト面においては、サービスを常に磨き上げ、ワンランク上の宿泊体験を提供するために、「和、京都らしさ、非日常」を演出しています。宿泊体験にとどまらず、その延長線上にある食事やアクティビティ体験などのご要望やご相談に対しても、独自のリソースをフルに活かし、最適なご提案をさせて頂いております。例えば、本格的な和朝食や京都の食材をふんだんに使ったすき焼きなど、京都ならではの様々なサービスを企画、導入しております。

現在、京都市内で一棟貸しの町屋を10数カ所ゲストハウスとして運営しており、2025年には50カ所まで増やし、京町家旅館も運営していく計画を進めております。今後も引き続き、日本と世界中のお客様により快適な旅のお手伝いができればと思っております。

 

株式会社 東成
代表取締役 兼 CEO

周 巍巍